「外壁塗装で足場って必要なの？」 「外壁塗装で足場を組んでいるところを見るけど、何のために組んでいるの？」
こんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
足場は、職人さんの安全を守るためには、必ず必要な工事になります。 今回は、外壁塗装に足場が必要な理由を3つ解説します。この記事を参考にして、足場の必要性を理解してみましょう。
外壁塗装に足場が必要な理由は3つあります。ひとつずつみていきましょう。
理由の1つ目は、職人さんの安全を確保するためです。
外壁塗装は、低い場所だけでなく、高い所への作業も出てきます。重い塗料缶や作業道具などを持ち運ぶためにも足場は必要になり、高い所の作業は、足場がなければ落下して怪我をする可能性もあります。事故を防ぐためにも、国から建設業における安全対策として、労働安全衛生法のルールが定められています。
参考：「足場からの墜落防止対策を強化します。〜平成27年7月1日から施行〜」
理由の2つ目は、正確に作業をおこなうためです。
安全な足場があることによって、集中して作業ができます。安全な体勢でなければ、危険だけでなく、塗装にムラができたりと仕上がりに影響が出てきます。
理由の3つ目は、近隣への配慮のためです。
外壁塗装などの工事においては、飛散防止ネットを設置して作業を行います。飛散防止ネットは、近隣の家や車、通行人へ塗料が飛び散るのを防ぐだけでなく、高圧洗浄の水を飛ばさない目的や、塗料の乾きを良くしたり、シンナー中毒を防いだりという意味合いもあります。
外壁塗装においては、足場の設置が必要不可欠とお伝えしましたが、足場の設置にはどれくらいの費用が掛かるのでしょうか。 一般的な2階建て住宅の場合は、約15〜25万円程度かかります。足場の種類にもよりますが、一般的な単価相場は700〜1,000円／㎡です。おおまかな足場は、以下の計算式で求められますので、お見積りの参考に計算してみてください。
足場代＝足場の面積 x 足場単価
※足場の面積算出は、以下の方法で求められます。
足場面積＝（家の外周（m）x 8m）x 家の高さ（m）
足場の設置などを巡って、ご近所とのトラブルは珍しくありません。 ここでは、よくあるトラブル事例をご紹介します。
足場の組み立てには、固定するために金属音などの騒音が発生します。 工事前に近隣住民への騒音が発生することを伝えておくだけでも、トラブルは未然に防げるでしょう。
外壁塗装や洗浄などは、どうしてもにおいや埃が発生します。 洗濯物が汚れる、においが付いては困るものなどは、家に入れたり、洗濯のタイミングなど変えたりしましょう。近隣へも作業の時間帯を伝えるなどの配慮をすることも必要です。
足場を運搬、設置の際は、建物や植木、車などを傷つける可能性もあります。 外壁や車などを傷がつかないように、しっかりカバーしてもらう、家の中や別の場所に移動させるなどの措置をとると良いでしょう。 瑕疵（かし）保険に加入していれば補償してもらえるケースもありますので、契約の段階で業者へ確認してみましょう。
足場の設置には、家の敷地内に収まらず、隣家の敷地にまたがってしまうこともあります。業者に同行して説明してもらい、協力してもらいましょう。
トラブル事例の他にも、足場工事では以下の点にも注意しておきましょう。
足場代無料や格安の業者は安全性を軽視している可能性があります。
足場は「足場の組立て等作業主任者」という、労働安全衛生法に定められた国家資格が必要となってくるほど、手間や費用の掛かる作業です。 無料をうたってくる業者は、他の作業に上乗したりする場合もあるので、疑った方がよいでしょう。
近隣への挨拶まわりをしておくだけで、トラブルを未然に防げます。 工事業者もやってくれますが、自分自身でも一言伝えておくだけでも印象は違ってくるでしょう。
足場を組むことにより、2階や屋根へ侵入しやすくなります。 飛散防止シートにより、外からも見えにくくなっているため、外出時や就寝時に施錠はしっかり行うことをおすすめします。
この記事では、外壁塗装に足場が必要な理由を3つ紹介しました。 安全かつ正確に外壁塗装工事を行う上では、欠かせない工事になります。 足場の必要性を理解し、トラブルのない工事を行いましょう。
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