外壁は、建物を雨風や紫外線などから守り、美観を維持するために欠かせません。
そんな外壁の定期的なメンテナンスは、外壁の特性を長期間持続し、耐久年数を延ばすことに繋がります。
ところで、外壁のメンテナンス方法は、外壁材によって異なることをご存知ですか。
外壁材に適さない方法でメンテナンスしてしまうと、いくらやっても外壁の耐久年数を延ばせません。
当記事では、外壁メンテナンスの種類を外壁材ごとに紹介します。
外壁メンテナンスを検討されている方は、参考にしてください。
外壁は、外壁材の種類によって特性が異なります。
ここからは、代表的な8種類の外壁材とそれぞれのメンテナンス方法を紹介します。
窯業(ようぎょう)系サイディングとは、セメントやけい酸質原料、繊維質原料、混和材料などを主原料とする外壁材です。
耐久性や耐震性、防火性などに優れているため、災害などに強い建物を建てたい方におすすめです。
また、安価でデザイン性も高いため、住宅の外壁材としても使用されます。
窯業系サイディングのメンテナンスは、10〜15年周期を目安に実施してください。
窯業系サイディングで想定される主なメンテナンスは、「ひび割れや欠損の補修」、「エナメル塗料やクリア塗料の再塗装」、「シーリング材の打ち替え」、「水切材などの付属材の取り替え」の4つです。
メンテナンス前の清掃では、ホースや雑巾などで塗膜を傷付けないようにし、ブラシなどで藻やカビを除去してください。
金属系サイディングとは、アルミニウム合金塗装板や塗装ステンレス鋼板などの金属製の表面材と、石膏ボードや皇室プラスチックフォームなどの芯材を複合した外壁材です。
複合金属サイディングとも言います。
金属と聞いて重厚なイメージがあるかもしれませんが、非常に軽量なため、工数が短く、コストパフォーマンスが高い外壁材です。
また、断熱性や防音性などが高いため、快適に過ごせます。
金属系サイディングは、メンテナンス頻度が少ない外壁材として知られていますが、耐久年数を挙げるためにも定期的なメンテナンスが必要です。
金属系サイディングのメンテナンスは、10〜15年周期を目安に実施してください。
メンテナンスでは、錆を落としたり、メッキを塗り替えたりしましょう。
樹脂系サイディングとは、塩化ビニル樹脂を原料とした外壁材です。
他の外壁材よりも普及率が低いため、対応できる業者があまりいません。
しかし、元々色がついているため、塗装の必要がなく、隙間に充填材を詰める「コーキング」が不要なため、メンテナンス頻度が少ないなどの長所があります。
また、凍結や塩害にも強いため、寒冷地や沿岸部の建物にもおすすめです。
樹脂系サイディングは、塗装やコーキング、シーリングなどが不要なため、基本的にメンテナンスは必要ありません。
しかし、汚れやほこりなどが付着して美観を損ねる可能性があるため、ホースやブラシ、スポンジなどで定期的に清掃してください。
落ちにくい汚れには、中性洗剤がおすすめです。
木質系サイディングとは、無垢材を加工し、薄い板状にした外壁材です。
木の風合いを感じるデザインで外観に拘りがある方から人気があります。
木質系サイディングは、断熱性が高く快適に過ごせる一方で、合板や集成材ではなく、天然の木材を使用しているため、コストが嵩みます。
木質系サイディングのメンテナンスは、5〜10年周期を目安に実施してください。
定期的にメンテナンスしていないと、水が内部に溜まり、腐食する可能性があります。
木質系サイディングは、無垢材を使用しているため、部分的な補修などはあまりありません。
「外壁材の取り替え」や「再塗装」などがメインのメンテナンスとなります。
メンテナンス前後の清掃は、ホースや高圧洗浄機などは使用せず、ケレンやサンドペーパーを使ってください。
モルタルとは、セメントに砂と水を加えて作る外壁材です。
ブロックやレンガの接着剤としても利用されます。
業者の技量に左右されやすい外壁材ですが、つなぎ目が生じないため、高級感やオリジナリティが出やすくなります。
また、耐震性や耐久性が高く、燃えても有毒ガスが発生しないため、環境に優しい外壁材です。
モルタルのメンテナンスは、5〜10年周期を目安に実施してください。
モルタルの主なメンテナンスは、「ひび割れなどの補修」や「再塗装」です。
メンテナンスする時は、下地や防水塗料スプレーなどを忘れないでください。
コンクリートとは、セメントに水や細骨材、粗骨材を加えて作る外壁材です。
JIS(日本産業規格:Japanese Industrial Standards)では、粗骨材の寸法や呼び強度などによって「普通コンクリート」、「高強度コンクリート」、「軽量コンクリート」、「塗装コンクリート」に分類されおり、細かく分けると70種類以上になります。
形状の自由度が高いため、複雑な形状にも対応可能です。
また、近年はコンクリート打ちっぱなしがデザイン性が高いという理由で人気が出ています。
コンクリートのメンテナンスは、5〜10年周期を目安に実施してください。
コンクリートは、呼び強度は強い素材ですが、引張強度が低く、ひび割れが起こりやすいため、部分的な補修が必要です。
また、コンクリートの打ちっぱなしでもクリア塗料や撥水剤などが塗布されているため、定期的に塗り替えてください。
タイルとは、石や粘土などでできた記事を高温で焼成した外壁材です。
主なタイルは、石英や長石などでできた「磁器質タイル」、粘土や長石などでできた「せっ器質タイル」、陶器や石灰などでできた「登記質タイル」の3種類です。
紫外線に強く、劣化や変色などが少ないため、長期的に美観を維持できます。
また、耐熱性や耐水性が高く、傷つきにくいなどの特徴もあります。
タイルのメンテナンスは、7〜10年周期を目安に実施してください。
タイルで想定される主なメンテナンスは、「タイルの張り替え」、「シーリング材の打ち直し」、「剝がれやひび割れの補修」の3つです。
汚れやカビ、コケなどが付着している可能性もあるので、ホースや高圧洗浄機などで定期的に清掃してください。
ALC(軽量気泡コンクリート:Autoclaved lightweight aerated concrete)とは、石灰質原料やけい酸質原料を主原料としているALCに鉄筋などの補強材を埋め込んだ外壁材です。
無数の細かい気泡があるため、通常のコンクリートよりも軽量ですが、耐火性や耐震性などはコンクリートと遜色ありません。
また、遮音性も高いため、車の排気音や電車の音などを気にせずに過ごせます。
ALCのメンテナンスは、7〜10年周期を目安に実施してください。
ALCで想定される主なメンテナンスは、「クリア塗料や撥水剤の塗り替え」と「シーリング材の打ち直し」の2つです。
ALCをメンテナンスする際は、ALCに埋め込まれているはずのボルトがむき出しになったり、ボルト周辺のALCが剥離する「爆裂」に注意してください。
DIY(Do It Yourself)とは、専門家や業者へ依頼せずに何かを作ったり、修理したりすることです。
近年、趣味としてDIYに熱中する人が増えています。
外壁メンテナンスもDIYできます。
しかし、専門業者のような綺麗な仕上がりにならなかったり、工期が長くなったりするなどのリスクが考えられます。
クオリティの高い外壁を求めている方は、専門業者に依頼するのがおすすめです。
専門業者の中には、悪質業者が潜んでいます。
予算や使用する材料、職人のスキルなどを相対的に評価しつつ、複数社で見積もりを出してもらってください。
今回は、外壁メンテナンスの方法を外壁材ごとに紹介しました。
定期的な外壁メンテナンスは、美観の維持と耐久年数を延ばすことに繋がります。
メンテナンス方法や時期などについてお困りの方は、信頼できる専門業者に相談してみてください。
定期的に外壁をメンテナンスし、長期的に建物を利用できるようにしましょう。
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