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コンクリート壁は塗装できる?メンテナンス方法を解説

モダンで洗練されたデザインのコンクリート塗装は、人気が高まっている外壁塗装のひとつです。

むき出しのコンクリート壁にも塗装することは可能です。

本記事では、コンクリート壁塗装の機能性をはじめとして、メンテナンスの時期や方法について解説します。

コンクリート壁を検討している方は、参考にしてください。

コンクリート壁塗装の機能

コンクリート壁は耐久性が高く、メンテナンスが比較的容易です。

また、耐火性や防音性にも優れています。

コンクリート壁の塗装は、代表的な以下の3つの機能でコンクリート壁本来の機能を長期的に維持します。

耐候性

耐候性とは、雨風や紫外線、VOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)などの気象条件や環境要因に対する耐性のことです。

気候条件や環境要因から壁面を保護し、劣化や腐食を防ぎます。

コンクリート壁塗装で耐候性を高めると、外壁の美観や機能性を長期間保てます。

JIS( Japanese Industrial Standards:日本産業規格)などが実施している促進耐候性試験を受けた塗料を使用する場合は、試験結果を確認してください。

防水性

防水性とは、外部からの水の侵入を防ぎ、建物の内部を保護する性能のことです。

コンクリート壁は、雨風にさらされると原料のセメント成分が劣化し、コンクリートの表面が剥がれて外観を損なうだけでなく、建物の耐久性が低下する恐れがあります。

しかし、コンクリート壁塗装で防水性を高めると、セメント成分の劣化を抑えられます。

コンクリート壁の塗装で外壁の表面を水から守り、建物損傷を防ぎましょう。

透湿性

透湿性とは、液体と気体の粒子の大きさの違いを生かし、水分を外壁内部に侵入させず内部の水分を外部に放出する性質です。

コンクリートに含まれているセメントは、コンクリートを固めるために必要な水分を一部吸収します。

しかし、気温や気候によっては、セメントが余分な水分を乾燥させるのに5年以上かかることもあります。

また、冬季には室内の暖房により湿気がこもると結露が発生することもコンクリート壁が劣化する原因のひとつです。

コンクリート壁の塗装を検討するときは、透湿性の高い塗料を使用し、建物内部の湿気やカビの発生を防ぎ、外壁の劣化や腐食を防止してください。

コンクリート壁塗装のメンテナンスに使用する塗料や施工方法

コンクリート壁の塗装にはさまざまな塗装方法があり、使用する塗料も異なります。

ここからは、コンクリート壁のメンテナンスに必要な塗料や施工方法を3つ紹介します。

撥水剤

撥水剤とは、水や汚れの浸入を防ぐための特殊な化学物質です。

代表的な撥水剤には、日本ペイント株式会社の販売している『ニッペアクアシール』や、大日技研工業株式会社の『ランデックスコート WS疎水剤』などがあります。

撥水剤の単価は、1,500〜3,000円/㎡前後です。

他の塗料よりも安価ですが、耐用年数が3〜8年と短く、こまめにメンテナンスしなければなりません。

撥水剤は、コンクリート壁を清掃し、外壁塗装が乾燥した状態で塗布してください。

クリア塗料

カラークリア塗料とは、コンクリートの表面を保護し、耐候性を向上させる役割に特化した塗料です。

透明な塗料で、表面の色や質感を変えずに塗布できます。

代表的なクリア塗料には、日本ペイント株式会社の『ファインプーレシステム』や、エスケー化研株式会社の『オール水性・コンクリート打放し保護工法』などがあります。

撥水剤の単価は、3,000〜5,000円/㎡前後で、耐久年数は5〜15年です。

コストが高いですが、コンクリートならではのモダンで無機質な雰囲気を撥水剤より高い保護機能で維持できます。

クリア塗料は、外壁の汚れや古い塗膜を剝がしてからローラーバケや通常のハケなどで塗布してください。

弾性塗料

弾性塗料とは、伸縮性に富んだ特殊な塗料です。

建物の微細なひび割れを補修し、水の浸入や劣化を防ぐ役割を果たします。

代表的な弾性塗料には、関西ペイント株式会社の『アレスシルクウォール』や、エスケー化研株式会社の『超耐久低汚染型一液水性弾性セラミックシリコン樹脂塗料』などがあります。

撥水剤の単価は、2,000〜3,000円/㎡前後で、耐久年数は10〜20年です。

微細なひび割れや凹凸を埋め、建物の耐久性を高められますが、他の施工方法より塗料の使用料が多いため、コストが高くなります。

弾性塗料には、3回に分けて塗装する『単層弾性工法』や性能の異なる塗料を2回ずつ重ね塗りする『複層弾性工法』、下地処理に微弾性フィラーを使用する『微弾性塗料工法』などがあります。

施工方法によって期間や予算が異なるため、施工前に確認してください。

再現工法

再現工法とは、既存のコンクリート壁の表面を洗浄し、特殊な塗料を使用して元の外観を再現する塗装方法です。

代表的な再現工法には、菊水化学工業株式会社の『キクスイSA工法』や、エスケー化研株式会社の『セラミRC-FR工法』などがあります。

撥水剤の単価は、5,000〜7,000円/㎡前後で、耐久年数は5〜15年です。

元の状態にかかわらず新品同様の状態を再現できますが、作業工程が多く、特殊な技術が求められるため、コストが高くなります。

コンクリート壁塗装をメンテナンスする時期

コンクリート壁塗装のメンテナンスは、壁の耐久性や美観を保つために欠かせません。

定期的な塗り替えや清掃により、壁の耐久年数を延ばし、建物全体の外観を美しく保てます。

ここからは、コンクリート壁塗装をメンテナンスする時期の目安を3つ紹介します。

ひび割れ

コンクリート壁の代表的な劣化のひとつがひび割れです。

ひび割れの原因には、乾燥による収縮や凍結融解、施工不良などがあります。

コンクリート壁のヒビ割れは、建物の耐久性や美観を損なうため、メンテナンスしなければなりません。

カビ

コンクリート壁のカビは、表面の水分が原因で発生します。

日当たりや風通しが悪い場所では、コンクリート表面が乾燥しにくいため、カビが繁殖しやすくなります。

また、コンクリートは経年により中性化し、pH値が下がりアルカリ性が弱くなることもカビが発生する原因のひとつです。

コンクリート壁にカビが発生した場合は、メンテナンスを検討してください。

塗料の剥離

塗装の下塗りや乾燥が不足していたり、塗料が劣化・欠損したりした時もメンテナンスが必要です。

塗料が剥離すると、塗料の機能が低下し、美観を損なう可能性があります。

塗料を選ぶ場合は、価格や質感だけでなく耐用年数もチェックしてください。

コンクリート壁の塗装はDIYでもできるのか

DIY(Do It Yourself)とは、自分自身で何かを製作・修理することです。

WebサイトやYouTubeなどで手順を簡単に調べられ、自ら作業することで施工費用を安く抑えられるため、DIYに挑戦する方が増えています。

コンクリート壁の塗装もDIYでメンテナンス可能です。

しかし、DIYでコンクリート壁の塗装をメンテナンスすると、仕上がりに不具合が生じたり、施工期間が長くなったりすることが懸念されます。

また、高所を施工する場合は、ケガのリスクなども発生します。

コンクリート壁の塗装をDIYするときは、安全対策万全にしつつ、施工手順や必要な工具などを把握してください。

メンテナンスでコンクリート塗装を長持ちさせよう

今回は、コンクリート壁塗装のメンテナンス時期や方法について解説しました。

コンクリート壁の塗装メンテナンスは、建物の外観を美しく保つために重要です。

DIYでコストを抑えることも可能ですが、質の高い外壁塗装を維持したい方は、外壁塗装の専門業者に依頼するのがおすすめです。

外壁塗装業者へ依頼する場合は、実績や口コミ、料金、保証内容などを比較し、慎重に検討してください。

定期的にメンテナンスし、コンクリート塗装を長持ちさせましょう。

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