付帯部は建物の一部で、さまざまな場所に使用されています。
付帯部と聞いてもイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。
今回は、付帯部の概要をはじめ、外壁の付帯部には塗装が必要かについて解説します。
最後まで読んでいただき、付帯部への理解を深めてください。
外壁や屋根などの主要部分は、建物の外観を決めるだけでなく、建物としての機能を維持する役割を担っています。
付帯部とは、屋根や外壁などの主要部分の機能をサポートするパーツです。
主要部分では対処できないカ所を付帯部がカバーすることで美観や耐久性を向上させています。
ひとえに付帯部といってもその種類は多種多様です。
ここからは、主要な付帯部を7個紹介します。
軒天(のきてん)とは、外壁から飛び出している屋根の裏側のことです。
バルコニーやベランダの裏側を指す場合もあります。
太陽光や雨から外壁を守ります。
また、断熱材を使用して結露を防いだり、不燃材を使用して火災時に屋根が延焼するのを防いだりすることも可能です。
雨樋(あまどい)とは、屋根に溜まった雨水を効率よく地面や排水口に流すための排水装置です。
建物の軒先に取り付けられる縦樋と横樋から構成され、雨水が建物の壁や基礎に直接流れ込むのを防ぎます。
建物の腐食や劣化、地面の浸食や水たまりの形成を防止することも可能です。
一般的に耐久性や耐候性が高いプラスチック、金属などの素材が使用されます。
破風板(はふいた)とは、建物の屋根の側面に取り付けられる板材です。
日本の伝統的な建築様式だけでなく、現代の建物にも使用されています。
屋根の先端を覆って風や雨の浸入を防ぎ、屋根材を保護します。
また、装飾的な役割も果たしているため、建物の外観を整える重要な要素です。
水切り(みずきり)とは、建物の外壁や窓枠、屋根などに取り付けられる部材です。
特に、外壁と基礎の間や窓サッシの下部、バルコニーの縁などに設置され、雨水が建物内部に浸入するのを防ぎます。
また、雨水を効率よく排出し、壁面や基礎部分への水分の侵入を防ぐことで、建物の腐食やカビの発生を防ぐことも可能です。
一般的には、金属やプラスチックなどの素材が使用されます。
鼻隠し(はなかくし)とは、軒先の先端にある板材です。
雨樋を取り付けるための下地材として雨風から建物を守る役割を担っています。
屋根の先端に取り付けるという点では破風板と同じですが、破風板は屋根の傾斜部分へ取り付けるのに対し、鼻隠しは屋根に対して水平に取り付けます。
雨風から窓を守ったり、太陽光を遮断したりする雨戸(あまど)は、窓と共に戸袋(とぶくろ)と呼ばれる収納スペースへ収納できるようになっています。
窓や雨戸を戸袋へ収納することで美観を損なわないようになります。
雨戸は、窓の外側に設置される引き戸です。
風雨や防犯対策として使用されます。
強風や台風の際に窓ガラスを保護し、外部からの侵入を防ぎます。
また、戸袋は雨戸を収納するためのスペースや構造部分のことです。
雨戸を使用しないときや窓を開けて換気したいときには、戸袋に窓や雨戸を収納しておくことで、見た目をすっきりさせるとともに、窓や雨戸の劣化を防ぎます。
笠木(かさぎ)とは、建物の外壁や手すりの上部に取り付けられる部材です。
雨水の浸入を防ぎ、建物の耐久性を高める役割を果たします。
手すりやバルコニーの上端に設置されることが多く、建物の美観を整える装飾的な役割もあります。
素材には金属、木材、石などが使われ、建物のデザインに合わせて選ばれます。
笠木は、建物の耐候性と美観を保つために重要な要素です。
外壁の付帯部の中には、目視では分からないものもあります。
そのため、外壁の付帯部は塗装しなくてもいいのではないかと考える方も少なくないでしょう。
結論として、外壁の付帯部に塗装は必要です。
ここからは、外壁の付帯部に塗装が必要な理由を3つ紹介します。
建物の外観は、全体のバランスを考慮してデザインを決めています。
外壁や屋根のデザインが良質でも細部まで拘らなければ美観を維持できません。
目立たない場所だからといって付帯部の塗装を疎かにしていると、劣化や腐敗が進み、外観のバランスが悪くなります。
外壁塗装には、耐水性や耐熱性など、建物の耐用年数を向上させるための機能が備わっています。
外壁の付帯部は、外壁や建物を守る役割を担っていますが、塗装を施すことで、機能性が向上します。
付帯部の機能性が向上することで、外壁や屋根の機能も維持され、建物全体の耐用年数が向上するでしょう。
建物を長期的に利用するためには、メンテナンスが欠かせません。
付帯部は、腐食や劣化などによる雨漏りや塗膜が剝がれるのを防ぎます。
外壁の付帯部を塗装し、付帯部本来の機能を維持することで、メンテナンス頻度を減らせます。
メンテナンス頻度が減ることで、建物の維持に必要なコストの削減が可能です。
「建物の材質にあった塗料を使いたい。」
「迅速かつ綺麗に外壁の付帯部を塗装したい。」
このように考えている考えている方には、専門業者への依頼がおすすめです。
しかし、全ての塗装業者が優良というわけではありません。
ここからは、塗装業者を選ぶときのポイントを3つ紹介します。
外壁塗装業者は、無資格で営業していても違法ではありません。
しかし、資格を保有していると、外壁塗装における知識や技術がある程度担保されます。
外壁塗装協会が運営している「塗装技能士」や全国住宅外壁診断士協会が運営している「外壁診断士」などの資格を保有している職人が多数在籍している業者であれば、質の高い外壁塗装が期待できます。
また、各塗装業者の公式HPや口コミ、SNSなどを通じて実績や利用者の意見を調べましょう。
実績や信頼性の高い業者を選ぶことで、良質な塗装が実現します。
塗装業者を利用する場合は、複数社の見積もりを比較しましょう。
見積書をチェックするときは、以下のようなポイントに注目してください。
見積書の見方が分からなかったり、料金や施工方法が悪質だったりする場合は、住宅に関する相談や紛争解決をサポートしている「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」に相談してみてください。
塗装業者を選ぶときは、施工内容だけでなくアフターサービスもチェックしましょう。
企業によっては、保証期間内に無料でメンテナンスを受け付けたり、剝離した塗膜を補修したりしてくれます。
予算が安いと、十分なアフターサービスを受けられない可能性があります。
場合によっては塗装に欠陥があっても再塗装や返金などを受け付けないこともあるので注意しましょう。
外壁の付帯部における塗装は、付帯部だけでなく外壁全体の美観や機能を保つために欠かせません。
DIY(Do It Yourself)でも塗装できますが、少ない工期で質の高い塗装をしたい場合は、専門業者への依頼がおすすめです。
専門業者を選定するときは、予算だけでなく実績や見積もり、アフターサービスなどを基に複数の業者を比較しましょう。
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